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テクトニクス:南海トラフ巨大地震震源域のプレート間固着に関する海底測地による絞り込み

Nature 534, 7607 doi: 10.1038/nature17632

プレート間巨大地震は、人間社会に壊滅的な被害をもたらしてきた。そうした地震が、西南日本沖の南海トラフに沿って近い将来起こると予測されている。この地域は、経済活動が活発で人口密度が高く、過去に複数の巨大地震が起きている。プレート間巨大地震は、プレートの沈み込み機構の帰結であり、すべり欠損領域(「固着」領域とも呼ばれる)で起こる。この領域では、摩擦によってプレート同士のすべりが妨げられ、最終的に蓄積されたエネルギーが激しく放出される。震源域を予測するために、多くの研究が、すべり欠損速度(SDR)の分布を把握しようと試みてきた。しかし、海底測地データがなかったため、こうした研究では、地震の震源域の完全な描像を得ることができなかった。海上保安庁海洋情報部(JHOD)は、この沈み込み帯に持続可能な精密海底測地観測網を構築し、沖合のSDRに関するデータを収集してきた。本論文では、得られた海底測地観測データと沖合のプレート間SDR分布モデルを提示する。このデータは、沈み込み帯の沖合の大半の領域ではSDRが正であることを示唆している。特に、この観測結果は、津波防災にとって重要な沖合における未知の高SDR領域と、浅いゆっくり地震の活動域と沈み込む海山の分布が低SDR領域と一致することを示している。今回の結果は、固着状態がこうした地震学的現象や地質学的現象と関係性を持つ可能性を示す初めての直接証拠である。今回の知見から、プレート間巨大地震のシナリオを推測し、南海トラフ沈み込み帯に関する研究を解釈するための情報が得られる。

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