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神経科学:防御行動を生み出す中脳の回路

Nature 534, 7606 doi: 10.1038/nature17996

危機的な状況を生き抜くには、適切な能動的または受動的な防御反応を選んで素早く実行しなくてはならないが、その基盤となる神経回路は分かっていない。今回我々は、回路に基づく光遺伝学的手法、in vivoin vitroでの電気生理学的手法、神経解剖学的追跡の手法を用いて、特定の防御行動をつかさどる中脳水道周囲灰白質回路を突き止めた。我々が明らかにしたのは、扁桃体中心核から発して中脳水道周囲灰白質腹外側部に至る抑制性の経路で、水道周囲灰白質腹外側部から延髄大細胞核内の前運動野標的細胞への興奮性出力を脱抑制することにより、すくみ反応を引き起こす。また、このすくみ反応経路が、逃走反応を促す長距離回路および局所回路と、解剖学的・機能的に相互作用している証拠も得られた。今回の知見から、魚類や齧歯類、霊長類など多数の種で見られる進化的に保存された防御行動であるすくみ反応を実行する基盤となる神経回路が明らかになった。ヒトでは、この「生存回路」の調節異常は不安関連障害と関連していると考えらえてきた。

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