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生理学:脂質応答性の非コードRNA LeXisによるコレステロール代謝のフィードバック調節

Nature 534, 7605 doi: 10.1038/nature17674

肝臓X受容体(LXR)は細胞、また全身のコレステロール恒常性を調節する転写因子である。コレステロールが過剰になると、LXRの活性化がコレステロール搬出に関わる複数の遺伝子の発現を誘導し、脂肪酸合成の促進によるコレステロールのエステル化が促進され、低密度リポタンパク質受容体によるコレステロール取り込みが阻害される。ほとんどの細胞種で、また生物の個体全体でステロール含有量が狭い範囲に維持されているという事実は、調節経路間で広範囲にわたるクロストークが存在しているだろうことを示唆している。しかし、LXRと他の脂質代謝経路を統合する分子機構は完全には解明されていない。本研究では、マウス肝臓でのLXRのリガンドによる活性化は、コレステロール搬出を促進するだけでなく、同時にコレステロール生合成を阻害することを示す。さらに我々は、長鎖非コードRNAのLeXisがこの影響のメディエーターであることを明らかにした。肝臓でのLeXis発現は、西欧型の食餌(脂肪とコレステロールを多く含む)、あるいはLXRの薬理学的活性化に応答してロバストに誘導される。肝臓でのLeXisレベルの上昇あるいは低下は、コレステロール生合成に関わる遺伝子の発現に影響し、肝臓や血漿中のコレステロールレベルを変化させる。RALYはマウス肝臓でコレステロール生合成遺伝子の転写補因子として働くヘテロリボ核タンパク質である。LeXisはRALYと相互作用して、RALYのDNAとの相互作用に影響を及ぼす。以上の知見は脂質代謝に非コードRNAが担う調節性の役割の概略を示したもので、ステロール恒常性を協調させる機構の解明を進めるものである。

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