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素粒子宇宙物理学:星間放射性核種60Feの全球的な堆積から示された地球近傍の最近の超新星
Nature 532, 7597 doi: 10.1038/nature17196
地球から約100パーセクの距離内にある近隣銀河領域での超新星発生率は、天の川銀河内での発生率(1世紀当たり2.0 ± 0.7回)に基づいて200~400万年に1回と見積もられている。地球近傍における最近の大質量星や超新星の活動は、それらを起源とする、半減期が最大で1億年程度の放射性核種が太陽系を貫通する星間塵粒子に取り込まれていれば、検出できる。60Fe(半減期260万年)はこうした放射性核種の1つで、超新星爆発や大質量星からの恒星風によって放出される。本論文では、これまでに深海底マンガンクラスト内に観測されていた60Feシグナルが全球的なものであり、かつ時間的にも広がっており、星間で起きた複数の事象を起源としていることを報告する。我々は、主要な全海洋域の深海底試料を分析し、星間塵粒子の集積による60Feが堆積していることを見いだした。その結果によると、150~320万年前と650~870万年前に60Feの星間フラックスが地球に降下したことが分かった。測定されたシグナルから、生成された60Feのうち、星間塵に捕獲されて地球上に堆積したのは、数%であったと推定された。今回の発見は、地球から最大100パーセクまでの距離において、最近1000万年の間に複数の超新星事象や大質量星事象があったことを示している。

