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構造生物学:哺乳類eIF3の43S開始前複合体中での構造
Nature 525, 7570 doi: 10.1038/nature14891
真核生物での翻訳開始の際には、リボソームの40Sサブユニット、開始tRNA、ポリペプチド鎖開始因子(eIF)2、3、1、1Aからなる43S複合体がメッセンジャーRNA(mRNA)の5′末端領域に結合し、mRNAに沿って動いて開始コドンを探す。構造を持ったmRNA上を走査するには、DExHボックスタンパク質DHX29も必要である。哺乳類のeIF3には13個のサブユニットが含まれ、翻訳開始のほぼ全ての段階に関与している。PCI(proteasome, COP9 signalosome, eIF3)ドメインまたはMPN(Mpr1, Pad1, amino-terminal)ドメインを持つ8個のサブユニットがeIF3の構造の核となっており、そこに5個の周辺サブユニットが柔軟性を保ちながら結合している。本論文では、DHX29と結合した43S複合体中のeIF3の低温電子顕微鏡によって得られた構造を示し、PCI/MPNコアの構造を約6 Åの分解能で明らかにする。この構造から、個々のサブユニットの配置と、それらと43S複合体構成成分との相互作用が明らかになり、eIF3のPCI/MPNコアと2個の周辺サブユニットについて、ほぼ完全なポリアラニンレベルのモデルが構築できた。さらに、これらがmRNAのリボソームへの結合と走査を解明するのにどのような意味を持つかを検討する。

