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地球化学:流体に富むダイヤモンドの供給源としての沈み込むスラブからの高濃度の塩水

Nature 524, 7565 doi: 10.1038/nature14857

大陸リソスフェアマントルへの流体の浸透は、リソスフェア底部の化学的性質や物理的性質の急激な変化だけでなく、ダイヤモンド形成をも支配する重要な機構であるが、それに関わる流体の起源や組成はまだよく分かっていない。そうした流体はダイヤモンドの形成時にその内部に閉じ込められるので、ダイヤモンドからは、大陸リソスフェアマントル深部を通って浸透する流体の特徴を直接捉える唯一の手段が得られる。本論文では、カナダのノースウェスト準州で得られたダイヤモンドに見られる明瞭な化学的進化の傾向を示し、塩水が深部マントルのケイ酸メルトとカーボナタイトメルトの母体となっていることを明らかにしている。カンラン岩とエクロジャイト(榴輝岩)が混合したリソスフェアを塩水が通り抜ける際に、流体と岩石の相互作用とin situでの融解によって組成変化が生じる。さらに、母体となる塩水の化学的性質、特にそのストロンチウム同位体組成と、親岩石であるダイヤモンドの形成時期から、北米西部の下に沈み込む中生代のプレートが流体の供給源であることが示唆される。今回の結果は、沈み込み、マントル交代作用、流体に富むダイヤモンドの形成の間の強い関連性を示唆しており、沈み込みに由来する流体がリソスフェアマントル深部の組成に影響を及ぼす点で重要であることを強調している。

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