Letter

宇宙物理学:銀河における星形成を停止させる主要な機構としてのストランギュレーション

Nature 521, 7551 doi: 10.1038/nature14439

局所銀河は、星形成をしている(ガスが豊富な)銀河と、静穏な(不活発でガスに乏しい)銀河という、2つの主要なグループに大きく分けられる。銀河の星形成を抑制し、そのような銀河を不活発で静穏な系に変える原因となる主要な機構はいまだによく分かっていない。アウトフローや剥ぎ取りによるガスの急激な除去は、提案されることの多い機構の1つである。もう1つの機構は、銀河への低温ガスの供給が止まるという、いわゆる「ストランギュレーション(strangulation)」である。本論文では、局所銀河における星の金属量(星の大気中における、ヘリウムより重い元素の割合)を、2万6000個のスペクトルから分析し、少なくとも太陽質量の1011倍より小さい局所銀河では、ストランギュレーションが40億年の典型的な時間スケールで星形成を抑制する主要な機構であることが明確に示されたことを報告する。この結果は、静穏な銀河と星形成銀河の星の年齢差によって独立してさらに裏付けられた。この差は、質量が太陽質量の1011倍よりも小さい静穏な銀河が、ストランギュレーションに起因して星形成が抑制されてから平均40億年後に観測されていることを示している。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度