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気候科学:全球気温の変化傾向における強制力、フィードバックおよび内部変動

Nature 517, 7536 doi: 10.1038/nature14117

現世代の気候モデルの大半では、1998年以降も全球平均地表温度(GMST)が上昇するとシミュレートされているが、観測結果は温暖化の停滞を示唆している。こうした食い違いが、モデル強制力の不正確さ、強制力に対するモデル応答の不正確さ、ランダムな要因に、それぞれどの程度起因しているのかはよく分かっていない。今回我々は、1900~2012年のGMSTのシミュレーションと観測結果を解析し、シミュレートされた15年間の変化傾向の分布が観測結果に対して系統的な偏りを示さないことを明らかにする。我々は、地表面のエネルギー収支によって物理的に誘導された重回帰分析法を用いて、放射強制力、気候フィードバック、海洋の熱吸収のGMSTに対する影響を分離し(回帰残差は内部変動と解釈する)、可能性のある全ての15年間の変化傾向と62年間の変化傾向を評価した。シミュレートされた変化傾向と観測された変化傾向の差異は、短い時間スケールではランダムな内部変動によって、長い時間スケールではモデルを駆動するのに使われる放射強制力の変動によって支配されることが分かった。いずれの時間スケールの変化傾向についても、シミュレートされた気候フィードバックの広がりは、GMSTの変化傾向、またはその結果生じるシミュレーションと観測結果の差異に対して、追跡可能な痕跡を残さない。従って、温室効果ガス濃度の増大に起因する放射強制力に対する応答を、気候モデルが系統的に過大評価しているという主張は、根拠がないと思われる。

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