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医学:宿主の血管新生シグナル伝達の妨害はマイコバクテリアの増殖を制限する

Nature 517, 7536 doi: 10.1038/nature13967

病原性マイコバクテリアは肉芽腫と呼ばれる複雑な細胞凝集体の形成を誘導し、これは結核の特徴とされる。今回我々は、ヒト結核の肉芽腫と非常によく似た、壊死中心を持ち器質化した肉芽腫を特徴とするゼブラフィッシュのMycobacterium marinum感染モデルを用い、結核性肉芽腫での血管新生の発生とその結果について調べた。透明な幼生ゼブラフィッシュで生体顕微鏡を用い、肉芽腫形成が血管新生と密に関連することが突き止められた。また血管新生開始は、局所的低酸素状態の発生と標準的な血管新生誘導分子Vegfaaの転写誘導と同時に起こる。Vegf経路を薬理学的に阻害してやると、肉芽腫での血管新生が抑えられ、感染負荷が低減し、播種が制限される。さらに、抗血管新生療法は、第一選択抗結核抗生物質のリファンピシンや、低酸素を好む嫌気性細菌群を標的とする抗生物質メトロニダゾールと相乗的に作用する。この結果は、マイコバクテリアは肉芽腫に関わる血管新生を誘導し、これがマイコバクテリアの増殖を促進し、新たな組織部位への感染伝播を増大することを示している。現在がん治療に使われている抗血管新生薬を、宿主を標的とする結核治療、特に現在使用されている抗生物質療法が多くの場合有効でない多剤耐性菌による疾患の治療に使用することを、我々は提案する。

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