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生化学:AUTS2–ポリコーム複合体はCNSにおいて遺伝子発現を活性化する

Nature 516, 7531 doi: 10.1038/nature13921

自然に存在するさまざまな種類のポリコーム抑制複合体1(PRC1)は、ポリコームグループのタンパク質からなる中核的な集合体と付加的な因子から構成されており、意外にも後者にはAUTS2(autism susceptibility candidate 2)が含まれている。AUTS2は神経疾患の患者でしばしば破壊されているが、その発症機序についてはよく分かっていない。本研究では、以前我々が同定したPRC1複合体(PRC1–AUTS2)の構成因子としてのAUTS2の役割と、神経発生におけるAUTS2の役割について調べた。遺伝子の抑制に働くPRC1の標準的役割とは対照的に、PRC1–AUTS2は転写を活性化した。生化学解析から、PRC1–AUTS2の構成因子CK2がPRC1の抑制活性を無効化する一方で、AUTS2によるP300の誘導が遺伝子の活性化を引き起こすことが分かった。ChIP-seq(クロマチン免疫沈降試料の塩基配列解読)により、AUTS2がプロモーターへの結合を介して神経関連遺伝子の発現を調節することが明らかになった。マウスの中枢神経系(CNS)におけるAuts2の条件的ターゲッティングで、さまざまな発生異常が生じた。これらの知見から、PRC1活性を障害する天然の仕組みが明らかになり、これによって神経機能や神経疾患と重要なエピジェネティック調節因子とが結び付けられた。

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