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がん:体細胞ゲノム編集によりがんでの協調的遺伝的事象を迅速にモデル化

Nature 516, 7531 doi: 10.1038/nature13906

がんは、がん遺伝子や腫瘍抑制因子遺伝子における変異などの変化が関与する多段階過程である。ゲノム塩基配列解読研究から、ヒトのがんで起こる多数の遺伝的変化が明らかになっている。しかし、どの変異が腫瘍形成の原因として関与しているかを解明することは大きな難題である。本論文では、がんのよく確立された自発性マウスモデルで候補遺伝子の機能を迅速に調べるためのCRISPR/Cas9を基盤とした新しい手法を説明する。我々はKrasG12Dが駆動する肺がんモデルを用い、ヒト肺がんで機能喪失性変化が知られている腫瘍抑制因子遺伝子群の機能的特徴付けを行った。発がん性KrasG12Dの体細胞でのCre依存的活性化と、腫瘍抑制因子遺伝子のCRISPR/Cas9によるゲノム編集を合わせると、独特な組織病理学的および分子的な特徴を持つ肺腺がんが生じた。この迅速な体細胞ゲノム操作の手法により、自発性マウスモデルを用いた肺などの組織でのがん遺伝子候補の機能的特徴付けが可能になる。この手法を用いることで、がんゲノム塩基配列解読研究で明らかになった複雑な変異カタログを体系的に精査することが可能になると考えられる。

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