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免疫学:食餌によるマイクロバイオームの変化は自己炎症性疾患に影響する

Nature 516, 7530 doi: 10.1038/nature13788

慢性炎症性疾患の罹患率は過去30年間にわたって大幅に増加してきた。近年の食物消費の変化がこの急激な増加に大きく関与している可能性があるが、食物消費の変化が炎症性疾患に影響を及ぼす仕組みについてはほとんど明らかにされていない。Pstpip2cmoマウスは、Pombe Cdc15 homologyファミリーのタンパク質であるPSTPIP2(proline-serine-threonine phosphatase interacting protein 2)の98番目のロイシンがプロリンに置換されるミスセンス変異がホモ接合となっていて、ヒトの慢性再発性多巣性骨髄炎に類似した骨髄炎を自然発症する。最近の報告で、インターロイキン1β(IL-1β)が骨髄炎に重要な役割を持つことが実証されたが、インフラマソームの構成因子であるカスパーゼ1やNLRP3を欠損させても、Pstpip2cmoマウスでの炎症性骨疾患の発症は回避できなかった。要するにPstpip2cmoマウスでのIL-1β産生を制御する上流機構はまだ明らかになっていない。また、IL-1β依存性の炎症性骨びらんを進行させる環境因子は知られていない。本論文では、疾患を発症したPstpip2cmoマウスの腸内微生物相が、プレヴォテラ属の増殖という特徴を示したことを明らかにする。特に、脂肪とコレステロールを多く含む食餌を与えられたPstpip2cmoマウスは、正常な体重を維持したが、炎症性骨疾患や骨びらんの発症が顕著に抑えられた。食餌による骨髄炎の防御に伴って、腸内プレヴォテラ属細菌の数の顕著な減少と末梢の好中球でのIL-1β前駆体発現の大幅な低下が見られた。また、IL-1β前駆体の発現は、抗生物質を投与されたPstpip2cmoマウスや無菌条件下に置かれた野生型マウスでも低下していた。さらに、IL-1β依存的な炎症性骨疾患を防ぐにはカスパーゼ1および8を同時に欠損させる必要があるが、どちらか一方のカスパーゼだけ、あるいはエラスターゼ、もしくは好中球のproteinase 3のいずれかの欠損では、炎症性疾患が防げないことが明らかになった。まとめると、今回の研究は、腸内マイクロバイオームの食餌に関連した変化が、Pstpip2cmoマウスでのインフラマソームやカスパーゼ8を介するIL-1β成熟や骨髄炎を調節する重要な要因の1つであることを示している。

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