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微生物学:共生細菌の有益な機能を代替できる腸内ウイルス

Nature 516, 7529 doi: 10.1038/nature13960

腸内微生物群集は宿主の生理機能に大きな影響を及ぼす。共生細菌の共生による寄与については十分明らかにされているが、恒常的な条件下で消化管内に存在している、真核生物を宿主とするウイルスの役割についてはよく分かっていない。本論文では、ありふれた腸内RNAウイルスの1種が、腸内共生細菌の有益な機能を代替できることを示す。無菌の、あるいは抗生物質を投与したマウスにマウスノロウイルス(MNV)を感染させると、明らかな炎症や病気を引き起こすことなく、腸管の形態やリンパ球の機能が回復した。MNVの存在により、細菌が存在しない条件下で観察されたグループ2自然リンパ球の増殖も抑制され、また、免疫系の発生やI型インターフェロン(IFN)シグナル伝達に関連する転写の諸変化が腸管で誘導された。この観察結果と一致して、MNVが細菌の喪失を代償する能力を発揮するには、IFN-α受容体が必須であった。重要なことに、腸管損傷や病原性細菌感染のモデルにMNVを感染させると、抗生物質投与による有害な影響が解消された。これらのデータは、真核生物を宿主とするウイルスが共生細菌と同様に、腸内の恒常性を維持して粘膜免疫を形作る能力を持っていることを示している。

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