Letter
宇宙:ビッグバンから30億年後のコア形成段階にある大質量銀河
Nature 513, 7518 doi: 10.1038/nature13616
ほとんどの大質量銀河では、それらの高密度な星のコアは宇宙の初期の時代に形成されたと考えられている。これまでの研究では、ガスの速度分散が大きい銀河や見かけの大きさが小さい銀河が発見されているが、星の構造と形成中のコアのガスダイナミクスの両方が確認されている天体はこれまで見つかっていない。本論文では、赤方偏移z = 2.3の位置にある、110億年前の形成過程にあるコアの候補について報告する。この銀河GOODS-N-774の質量は太陽の1000億倍で、有効半径(half-light radius)は1.0キロパーセク、星形成速度は1年当たり90+45−20太陽質量である。星形成ガスの速度分散は、毎秒317 ± 30 kmである。これは、GOODS-N-774の子孫と想定される銀河の星の速度分散に似ており、そうした銀河はz ≈ 2の所にある高密度で静穏な銀河や、近傍宇宙の巨大な楕円銀河である。GOODS-N-774のような銀河はまれであるようだが、この銀河の星形成速度と大きさから、星形成コアの多くが厚く隠されており、可視光線や近赤外線の探査で見逃されている可能性があると推測される。

