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生化学:ホルモン化したFGF1は、新形質の強力なインスリン抵抗性改善薬になる

Nature 513, 7518 doi: 10.1038/nature13540

繊維芽細胞増殖因子1(FGF1)はオートクリン/パラクリン型の調節因子で、ヘパラン硫酸プロテオグリカンに結合することでそれを循環から閉め出している。FGF1は分裂促進因子として知られているが、FGF1ノックアウトマウスは高脂肪食によるストレスをかけるとインスリン抵抗性が生じることから、栄養恒常性に何らかの役割を果たしている可能性がある。今回我々は、糖尿病マウスに組換えFGF1(rFGF1)を非経口的に単回投与すると、インスリンに依存した大幅な血糖値低下が起こり、この影響は投与量に依存しているが、低血糖には至らないことを示す。rFGF1による長期的な薬物治療により、骨格筋でのインスリンに依存したグルコース取り込みが増加し、肝臓でのグルコース生産が抑制されて、全身のインスリン感受性が増強される。このrFGF1による血糖値低下とインスリン感受性改善には、現行のインスリン感受性改善治療に伴って見られる体重増加、脂肪肝、骨量減少などの副作用が見られない。また、FGF1の血糖低下作用はその分裂促進作用とは切り離せること、この作用は主にFGF受容体1によるシグナル伝達によって仲介されることも分かった。従って、分裂促進作用を持たない外因性ヒトFGF1には、予想外の全く新しいインスリン感受性増強作用があり、インスリン抵抗性や2型糖尿病の治療薬になる可能性があることが明らかになった。

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