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構造生物学:ヒトGABAA受容体の結晶構造
Nature 512, 7514 doi: 10.1038/nature13293
A型γアミノ酪酸受容体(GABAAR)はヒト脳での速い抑制性シナプス伝達の主要なメディエーターである。GABAARシグナル伝達の低下は、不眠症や不安神経症、てんかんなどの過活動性の神経疾患を引き起こす。本論文では、ヒトβ3ホモ五量体であるGABAARの3 Å分解能での初めての三次元構造を示す。この構造により、真核生物のCys(システイン)ループ型受容体に独自の構造要素が示され、多数のヒト疾患変異について疾患を引き起こす機構が説明され、保存されたN結合型多糖の予想外の構造的役割が明らかになった。この受容体は、これまで知られていなかったアゴニストのベンズアミジンに結合した形で結晶化されているので、GABAAR調節薬の合理的設計への新たな道を開くと考えられる。これらの結果から、五量体リガンド依存性イオンチャネルのシグナル伝達機構に関する新たな知見が得られ、GABA作動性神経伝達の現在の理解がさらに進むだろう。

