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細胞:造血幹細胞は高度に調節されたタンパク質合成速度を必要とする

Nature 509, 7498 doi: 10.1038/nature13035

体性幹細胞に関しては細胞生理の多くの側面がまだよく調べられておらず、例えば、タンパク質合成のデータはどの種類の体性幹細胞についてもほとんど得られていない。今回我々は、造血幹細胞(HSC)および分化能が限定された造血前駆細胞でタンパク質合成の比較を試みた。その結果、in vivoのHSCでは、1時間当たりに合成されるタンパク質の量が他のほとんどの造血系細胞よりも少ないことが分かった。この合成量の少なさは、細胞周期の状態の差異を調整した場合でも、あるいはHSCに自己複製のための分裂を強制的に起こさせた場合でも同様だった。Rpl24Bst/+マウスにおけるリボソーム機能の低下は、HSCのタンパク質合成量をさらに減少させ、HSCの機能を低下させた。Ptenの欠失によってHSCのタンパク質合成量は増加したが、HSC機能はやはり低下した。Rpl24Bst/+は細胞自律的にHSCにおけるPten欠失の影響を救済し、タンパク質合成量増加の抑制、HSC機能の回復、および白血病発生の遅延を誘導した。従ってPten欠損は、タンパク質合成量を増加させることが一因となってHSCを枯渇させ、白血病を促進する。HSCの機能は、タンパク質合成量が増加しても減少しても損なわれる。

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