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神経科学:ショウジョウバエでは動的な感覚の手がかりが求愛歌の構造を変化させる

Nature 507, 7491 doi: 10.1038/nature13131

情報交換のための音響シグナルの発生は動物界で幅広く見られ、ショウジョウバエ科をはじめとする多くの生物種の雄は、雌を獲得するチャンスを増やすため、パターン化された求愛歌を発する。一部の動物では、求愛歌の発生ごとに、その構造がかなり変化する場合がある。パターン形成回路における神経雑音が、このような変動の主要な原因であると広く考えられており、神経雑音を取り入れた統計モデルによって実際の求愛歌に見られる全ての変動が再現されている。これとは全く対照的に、今回我々は、ショウジョウバエ(Drosophila)の求愛歌パターンの変動の多くは、雄の動的な感覚経験を考慮することによって説明できることを示す。特に、定量的行動分析をコンピューターによるモデル化と組み合わせることにより、雄が視覚シグナルと自己運動シグナルの素早い調節を使って求愛歌のパターン形成を行っていることが分かった。この関係は、進化上保存されている。また、神経回路を操作することにより、求愛歌のパターン形成選択に関わる経路を明らかにし、雌が求愛歌の特徴に敏感であることを示す。これらのデータは、ショウジョウバエの求愛歌の発生が固定的な行動パターンではないことを実証するとともに、ショウジョウバエが、社会的および自然条件の下での迅速な意志決定の研究に役立つ貴重な新しいモデルになることを明らかにしている。

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