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免疫:樹状細胞によるL-Myc発現は最適なT細胞プライミングに必要である
Nature 507, 7491 doi: 10.1038/nature12967
MycおよびMycnにそれぞれコードされている転写因子c-MycおよびN-Mycは、細胞増殖を調節し、胚発生に必要とされる。第三番目のパラログであるMycl1は正常な胚発生には必要とされないが、その生物的機能はまだ分かっていない。我々は、マウスでのMycl1のin vivo機能を調べるために、不活性型Mycl1gfp対立遺伝子を作製した。これは、Mycl1発現のレポーターとしても働く。Mycl1は、免疫系の樹状細胞(DC)に選択的に発現し、IRF8によって制御されること、またDC発生の際には、一般的なDC前駆細胞でMycl1発現が誘導され、それと同時にc-Myc発現低下が起こることが分かった。成熟DCではc-MycとN-Mycの発現が見られないが、L-Myc発現は維持されており、これは顆粒球–マクロファージコロニー刺激因子のような炎症性シグナルの存在下であっても維持される。Mycl1欠損マウスでは全てのDCサブセットが発生するが、肺と肝臓の遊走性CD103+古典的DCなどの一部のサブセットは定常状態で大幅に減少している。DCでのL-Myc欠損は、リステリア菌(Listeria monocytogenes)や水泡性口内炎ウイルス感染の際に起こるin vivoでのT細胞プライミングを大きく低下させることは重要である。未成熟DCでのc-MycのL-Mycへの置換によって、最適なT細胞プライミングに必要な炎症条件下でのMyc転写活性が得られるかもしれない。

