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遺伝学:7000年前の中石器時代のヨーロッパ人に存在した、免疫および先祖型の色素形成に関わる対立遺伝子
Nature 507, 7491 doi: 10.1038/nature12960
新石器時代にヨーロッパへと分布を広げた農耕民の起源およびその人口統計学的影響が、古代のゲノム塩基配列によって明らかになり始めている。新石器時代に農耕や牧畜、定住型の社会形態が導入されたことは、免疫や食餌に関連する遺伝子の適応変化を引き起こした可能性がある。しかし、それ以前の狩猟採集民から入手できるデータは限られているため、最近のヒトの進化において、農業への移行というこの重要な事象に付随して起こった選択過程の解明は進んでいない。今回我々は、スペインのレオンにあるラ・ブラーニャ・アリンテロ遺跡で発見されたおよそ7000年前の中石器時代の人骨の塩基配列解読を行い、農耕導入以前のヨーロッパ人の完全なヒトゲノムを得た。他の古代人試料を参照してこのゲノムを解析した結果、後期旧石器時代から中石器時代まで、西および中央ユーラシアにわたって共通する古代人ゲノムシグネチャーの存在が示唆された。このラ・ブラーニャ個体は、いくつかの皮膚色素形成遺伝子に先祖型の対立遺伝子を持つことから、現代ヨーロッパ人に見られる白い肌が中石器時代にはまだ広範に見られるものではなかったことが示唆される。また、現代ヨーロッパ人の病原体抵抗性と関連する多数の派生型適応変異候補が、この狩猟採集民にすでに存在していたことを示す証拠も得られた。

