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がん:エピゲノミック変化は致死的なCIMP陽性の乳児上衣腫の原因となる
Nature 506, 7489 doi: 10.1038/nature13108
上衣腫は神経系全体に生じるよく見られる小児脳腫瘍であり、後脳で最も多く発症する。最近の標準的な治療法は外科手術と放射線療法で、細胞毒性のある化学療法はさらに生存率を上げることはないため行われない。47例の後脳上衣腫について全ゲノムと全エキソームの塩基配列を解読したところ、この腫瘍は変異率が著しく低く、有意な頻発性の体細胞一塩基変異はないことが明らかになった。予後の悪い後脳上衣腫では、頻発性の一塩基変異および局所的なコピー数異常はないものの、CpGアイランドメチル化表現型(CIMP)が見られた。CpGメチル化による転写のサイレンシングは、もっぱらポリコーム抑制複合体2の標的に集中しており、この複合体はH3K27のトリメチル化を介して分化遺伝子の発現を抑制する。CIMP陽性を示す後脳上衣腫は、DNAやH3K27メチル化を標的とする治療薬に、in vitro、in vivoの両方で感受性を示す。この致死性の悪性腫瘍はエピジェネティック調節に異常があるが、遺伝的には問題ないことから、エピジェネティック修飾因子がこの腫瘍に対する初めての合理的な治療候補であると結論する。

