Letter
プラズマ物理学:慣性閉じ込め核融合爆縮における1を超える燃料利得
Nature 506, 7488 doi: 10.1038/nature13008
核融合エネルギーを実現可能な代替エネルギー源にするには、点火する必要があるが、まだそこまで至っていない。点火に向けての重要なステップは、慣性閉じ込め核融合プラズマにおいて核融合反応で発生するエネルギーが、爆縮過程時に重水素–三重水素核融合燃料とホットスポットに蓄積されるエネルギー量を上回り、その結果として、1を超える燃料利得を達成することである。今回我々は、米国立点火施設において、爆縮の不安定性を低減するようレーザーパルス波形を操作する「high-foot」爆縮法を用いて、1を超える核融合燃料利得を達成したことを報告する。今回の実験では、過去の重水素–三重水素爆縮実験よりも、収量性能が1桁向上している。また、我々は、α粒子自己加熱が収量に大きく寄与することと、重水素–三重水素核融合燃焼を加速し、最終的に「暴走」して点火するのに必要なブートストラッピング(bootstrapping)の証拠を確認している。

