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幹細胞:乳腺中の二分化能を持つ幹細胞のin situでの確認
Nature 506, 7488 doi: 10.1038/nature12948
乳腺上皮は発育過程で大きな形態形成変化を起こす。構造的には、乳腺上皮は2つの主要な細胞系譜(内側の管腔細胞層と外側の筋上皮細胞層)から成っている。出生後の乳腺に存在する乳腺幹細胞(MaSC)の性質については、2つの相反する考え方がある。1つ目のモデルは、古典的な移植解析法に基づき、二分化能を持つMaSCが成体乳腺における入管上皮の増殖および維持の調整に主要な役割を担うとしているが、2つ目のモデルでは、細胞系譜追跡に基づいて、単分化能を持つMaSCのみが乳腺でのこれらの過程に寄与するとしている。今回我々は、確率的な多色creレポーターを用いたクローン細胞運命マッピング法に、新しく開発した三次元画像化法を組み合わせることで、二分化能を持つMaSCの存在に加えて、それとは異なる長期生存型の前駆細胞の存在を示す証拠を得た。異なる発育段階での細胞動態から、幹細胞と前駆細胞が共に春機発動期に形態形成を駆動する一方で、二分化能を持つMaSCは成体マウス乳腺の乳管の恒常性およびリモデリングを調整しているというモデルが裏付けられる。

