Letter

進化:種の共存と適応放散における表現型進化の動態

Nature 506, 7488 doi: 10.1038/nature12874

種間相互作用は、生態的形質や社会的シグナルの進化的分岐を促進する場合があり、この過程によって、適応放散における種の差異が生じると一般に考えられている。しかし、系統同士が相互作用するのは通常、それらの系統が比較的古い場合であって、その頃には分岐にかかる選択が弱くなり、種間競争に関わる形質に作用する収斂選択の方が強くなるだろうとする、別の考え方もある。これらの対照的な予測を、大規模な放散を対象にして、あるいは進化的時間にわたる対照解析によって検証した研究はほとんどない。そのため、大規模な形質分岐パターンの形成の推進に種間相互作用が果たす役割はよく分かっていない。今回我々は、系統発生解析で得られている分岐時期の推定値を用いることで、共存するカマドドリ科系統の間の形質の大きな差異は、それらの系統が、相互作用しない系統に比べて進化的により古いとして説明できること、また、このような時間的偏りを考慮に入れた場合には、共存の唯一の大きな影響が社会的シグナル(この場合はさえずり)の収斂であることを示す。今回の結果は、大進化のスケールでは同時に出現した生物の間の形質分岐が種の共存によって促進されるという従来の見方と食い違っており、種間相互作用が放散全体にわたる表現型の収斂を促進させている可能性があり、そのパターンは一般に種の年齢の偏りによって隠されていることを示す証拠となる。

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