Letter

生態学:アマゾンの森林は一貫した林冠構造および緑色度を乾季にも維持している

Nature 506, 7487 doi: 10.1038/nature13006

熱帯林では、日光および降雨の季節的変化が純一次生産を調節している。これまでの研究で、熱帯林の生産性に対しては水よりも光の方がより大きい制限要因となっていることが示唆されており、これは、衛星データに見られるアマゾン森林の乾季の緑色度の増加と整合している。我々は、葉面積の増大や葉の反射率の上昇などの季節性の緑色度増加現象に関して考えられる4つの機序を評価した。評価に当たっては、高度な放射伝達モデルと、ライダーおよび光学センサーによる独立した衛星観測を用いた。本論文では、光学的リモートセンシングデータに認められるアマゾン森林の見かけ上の緑色度増加が、近赤外反射率の季節的変化、すなわち太陽とセンサーの位置関係の変化という人為的産物によるものであることを明らかにする。この双方向性の反射率の影響を補正すると、表面反射率の季節的変化は排除され、補正結果は独立したライダー観測結果および林冠特性を不変とするモデルシミュレーションと一致した。アマゾン森林の構造および反射率は季節的時間スケールにわたって安定しており、従って、アマゾン森林では光が純一次生産を制限し、乾季条件で森林成長が旺盛であるという通説に対して疑問が生じる。太陽とセンサーとの位置関係という人為的影響に関して光学的リモートセンシングデータを補正することは、気候の季節変動や年々変動に対する全球の植生の応答を単離するために不可欠である。

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