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細胞:C/EBPαはB細胞に誘導多能性幹細胞への迅速な再プログラム化の準備をさせる

Nature 506, 7487 doi: 10.1038/nature12885

CCAAT/エンハンサー結合タンパク質α(C/EBPα)は、B細胞のマクロファージへの分化転換を高効率で誘導し、また、転写因子Oct4(Pou5f1)、Sox2、Klf4およびMyc(以下、OSKMと記載)と共発現させた場合に誘導多能性幹(iPS)細胞への再プログラム化を促進する。しかし、C/EBPαがこれらの効果を達成する仕組みは分かっていない。今回我々は、マウスの初代培養B細胞で一過性にC/EBPαを発現させた後にOSKM活性化を行うと、その細胞集団の95%で、iPS細胞への再プログラム化効率が100倍に上昇することを見いだした。この転換過程で、多能性および上皮–間葉転換に関与する遺伝子が顕著に上向き調節され、細胞の60%が2日以内にOct4を発現する。C/EBPαは、多能性遺伝子のクロマチンに一過性にDNase Iを接近しやすくさせる「先駆因子(path-breaker)」として機能する。C/EBPαは、ジオキシゲナーゼTet2の発現も誘導して、Tet2の核移行を促進する。核でTet2は、OSKM誘導後に脱メチル化される多能性遺伝子の調節領域に結合する。これらの知見と一致して、Tet2の過剰発現はOSKM誘導性のB細胞再プログラム化を促進する。Tet2酵素はC/EBPα誘導性の効率的な免疫細胞転換にも必要であるので、我々のデータは、Tet2がiPS細胞への再プログラム化とB細胞の分化転換を機構的に関連させていることを示している。今回述べたiPS細胞への迅速な再プログラム化手法は、再プログラム化過程の完全な解明に役立つと考えられ、臨床応用の可能性もある。

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