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神経科学:鼻内上皮増殖因子治療は新生児の脳損傷を救済する

Nature 506, 7487 doi: 10.1038/nature12880

妊娠期間が32週未満で新生児脳損傷を伴う極早期産児が最近増えているが、その機能を改善する臨床的意義のある治療法は存在しない。びまん性白質損傷(DWMI)はこうした子どもで一般的に見られ、慢性の神経発達障害につながる。最近示されたように、オリゴデンドロサイト前駆細胞の成熟不全がDWMIに関与している。我々は以前に、上皮増殖因子受容体(EGFR;epidermal growth factor receptor)がオリゴデンドロサイトの発生に重要な役割を持つことを明らかにした。今回我々は、EGFRシグナル伝達が脳損傷後の重要な時期にEGFR発現前駆細胞の内因性応答を刺激し、発達中の脳で細胞および行動の回復を促進するのかどうかを調べた。確立されている極早期産児脳損傷マウスモデルを用いて、オリゴデンドロサイト系譜細胞でのヒトEGFRの選択的過剰発現あるいは損傷直後のヘパリン結合EGFの鼻内投与がオリゴデンドロサイトの細胞死を減少させ、前駆細胞からの新たなオリゴデンドロサイトの産生を増大させて、機能的回復を促進することを明らかにする。さらに、これらの介入は超微細構造の異常を減少させ、白質特異的な範囲の行動的欠陥を軽減する。がん治療に使われる分子標的薬によるEGFRシグナル伝達阻害によって、EGFRの活性化がDWMI後のオリゴデンドロサイトの再生と機能回復に重要な関与をすることが示される。従って、今回の結果は、損傷後の特定の期間においてオリゴデンドロサイト前駆細胞のEGFRを標的とする介入は臨床的に実行可能であり、白質に損傷がある未熟児の治療に応用できる可能性があることの直接的な証拠となる。

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