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免疫:RNAウイルスは脊椎動物のマイクロRNAを乗っ取って自然免疫を抑制する
Nature 506, 7487 doi: 10.1038/nature12869
RNAウイルスの病原性に脊椎動物のマイクロRNA(miRNA)系が重要な役割を持つことを示す証拠は、現在のところほとんど得られていない。これは主として、RNAウイルスが変異を起こしやすく、宿主のmiRNAによる認識や増殖抑制が中断されるからである。本論文では、造血細胞特異的なmiRNAであるmiR-142-3pが、北米に分布し蚊を介して感染する東部ウマ脳炎ウイルスの骨髄系細胞における複製を強力に抑制することを報告する。この抑制は、miR-142-3pがウイルスRNAゲノムの3′非翻訳領域内の複数部位に結合することによっている。しかし、この複製抑制は、ウイルスの骨髄細胞への指向性と、その結果として生じる自然免疫誘導を制限することで、ヒトでの東部ウマ脳炎ウイルス感染に特徴的な神経学的病状を直接に助長する。さらに、miR-142-3pの結合部位を含む領域は、媒介昆虫である蚊への効率よいウイルス感染に必須である。RNAウイルスは、脊椎動物miRNAの抗ウイルス活性を利用して特定の種類の細胞での複製を抑制できるように適応しており、この複製制限が疾患の病状悪化につながるのではないかと我々は考える。

