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大気科学:大気観測によって明らかにされたアマゾン川流域の炭素収支の干ばつに対する感度

Nature 506, 7486 doi: 10.1038/nature12957

陸域の炭素プールと気候の間のフィードバックから、我々の全球気候予測における不確実性の最も大きな原因の1つがもたらされる。熱帯の気候偏差に対する陸域の炭素収支の感度の見積もりと、フィードバック効果に関与する機構の同定は、まだ明確になされていない。アマゾン盆地には、膨大な量の炭素を蓄えられており、過去20年にわたって、気温や洪水と干ばつの頻度が次第に高くなっている。今回我々は、異例に乾燥した年であった2010年と異例に湿潤な年であった2011年の二酸化炭素と一酸化炭素の測定結果に基づいて、アマゾン盆地全体の季節ごとの炭素収支と年間の炭素収支を報告する。アマゾン盆地は、乾燥した年に1年当たり0.48 ± 0.18 ぺタグラム炭素 (Pg C yr−1) を失ったが、湿潤な年は、炭素中立(carbon neutral;0.06 ± 0.1 Pg C yr−1) であったことが分かった。一酸化炭素の測定結果を用いて火災による炭素の損失を考慮すると、アマゾン盆地の正味のバイオーム交換(すなわち、火災のない森林と大気の間の炭素フラックス)が得られ、乾燥した年において、植生が炭素中立であったことが明らかになった。湿潤な年においては、植生は0.25 ± 0.14 Pg C yr−1の正味の炭素シンクであった。この値は、これまでに森林調査から見積もられていた長期間手が付けられていない森林バイオマスシンクの平均値0.39 ± 0.10 Pg C yr−1とほぼ一致する。アマゾンの森林調査区の観測結果から、干ばつの間の光合成の抑制が2010年にシンクが中立化した主な原因であったことが示唆される。全体として、今回の結果は、アマゾンの炭素収支を決定するのに、水分が重要な役割を果たしていることを示唆している。極端な降水が増加する最近の傾向が持続すれば、火災による炭素の放出と干ばつによる正味のバイオーム交換の抑制の両方の結果として、アマゾンは増大する炭素源となる可能性がある。

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