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集団遺伝学:SLC16A11の配列変異はメキシコでの2型糖尿病の一般的なリスク要因である

Nature 506, 7486 doi: 10.1038/nature12828

複数のヒト集団で遺伝学的研究を行うと、ある集団では一般的であるが他の集団ではまれな疾患リスク対立遺伝子を明らかにでき、病態生理学、健康における格差や疾患対立遺伝子の集団遺伝学的起源を明らかにできる可能性がある。本論文では、8,214例のメキシコ人および他のラテンアメリカ人(2型糖尿病の3,848例および非糖尿病対照の4,366例)のそれぞれについて、920万個の一塩基多型(SNP)の解析を行った。これまでの知見が再現されたことに加え、我々は、ゲノム規模の有意性で2型糖尿病に関連する新規遺伝子座が、溶質輸送体であるSLC16A11およびSLC16A13にわたっていることを明らかにした[P = 3.9×10−13、オッズ比(OR)= 1.29]。この関連はより若くより痩せた2型糖尿病患者ほど強力であり、独立した試料で再現された(P = 1.1×10−4、OR = 1.20)。このリスクハプロタイプには4個のアミノ酸置換があり、その全てがSLC16A11に存在する。また、このリスクハプロタイプは、アメリカ先住民試料で約50%の頻度、東アジア人試料で約10%の頻度で見られるが、ヨーロッパ人やアフリカ人の試料ではまれである。旧人ゲノムの塩基配列解析から、このリスクハプロタイプがネアンデルタール人との遺伝的混合を介して原生人類に遺伝子移入されたことが示された。SLC16A11メッセンジャーRNAは肝臓に発現しており、V5タグ付きのSLC16A11タンパク質は小胞体に局在している。異種細胞にSLC16A11を発現させると、脂質代謝が変化し、その中で細胞内トリアシルグリセロールレベルの上昇は特に重要である。2型糖尿病は他の集団における全ゲノム関連研究によってよく研究されているが、メキシコ人およびラテンアメリカ人での解析から、SLC16A11が2型糖尿病の新規候補遺伝子であり、トリアシルグリセロール代謝に役割を担う可能性が明らかになった。

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