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細胞:外界刺激が誘導する体細胞から多能性細胞への運命転換

Nature 505, 7485 doi: 10.1038/nature12968

本研究では、刺激誘導型の多能性獲得(STAP;stimulus-triggered acquisition of pluripotency)と名付けた、細胞の独特な再プログラム化現象について報告する。STAPは核移植や転写因子の導入を必要としない。STAPでは、一過的な低pHストレスのような外界からの強い刺激により、哺乳類の体細胞が再プログラム化され、その結果として多能性細胞が作り出される。我々は、単離したリンパ球に由来するSTAP細胞をリアルタイムで画像化することや、遺伝子再構成の解析を行うことで、運命拘束された体細胞が、選択ではなく再プログラム化によりSTAP細胞を作り出すことを明らかにした。STAP細胞では、多能性マーカー遺伝子の調節領域においてDNAメチル化の大幅な減少が見られた。STAP細胞を胚盤胞へ注入すると、効率的にキメラ胚形成に寄与し、生殖細胞系列伝達を介して子孫を作り出した。また、STAP細胞からの堅調に増殖可能な多能性幹細胞の作製についても明らかにした。従って、我々の発見は、エピジェネティックに決定される哺乳類細胞の細胞運命が、環境からの強い入力により、状況依存的に明らかに転換できることを示している。

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