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進化:ショウジョウバエでは集団内の雄の血縁性が雌への危害を低減する

Nature 505, 7485 doi: 10.1038/nature12949

競争を協力へと切り替える仕組みを明らかにすることは、生物の組織的集合体を解明する上で重要である。これは特に同性間競争で問題となり、この種の競争では雄が結果的に雌に危害を及ぼしてしまう場合も多い。近年の理論では、血縁選択が近縁な雄同士の競争を緩和することで、雌への危害を調整する可能性があると考えられている。今回我々は、雌をめぐって競争する雄のキイロショウジョウバエ(Drosophila melanogaster)集団の血縁度を実験的に操作し、予想どおり、集団内の血縁性が雄同士の競争と雌への危害を抑制することを明らかにした。雌を、自身と血縁関係のない3匹の兄弟からなる集団と一緒にすると、互いに血縁関係のない3匹の雄からなる集団と一緒にした雌と比べて、生涯繁殖成功度が高くなり、生殖老化が遅くなった。兄弟である3匹の雄は、血縁関係のない3匹と比べて互いに争うことが少なく、雌に対する求愛行動もあまり激しくなく、寿命もより長かった。しかし、兄弟同士の同盟は、血縁関係のない少数の雄の侵入に対して脆弱である可能性がある。兄弟である2匹の雄と血縁関係のない1匹の雄とを組み合わせた場合、血縁関係のない雄は、兄弟のどちらに対しても平均で2倍の仔を残した。以上の結果は、血縁度が同性間競争の調節を介して適応度に大きく影響する場合があり、ショウジョウバエでは血縁選択理論と一致する形で性行動を柔軟に調節していることを示している。

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