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細胞生物学:ANP32EはクロマチンからH2A.Zを取り除くヒストンシャペロンである
Nature 505, 7485 doi: 10.1038/nature12922
H2A.Zは核で起こる重要な事象の調節に関係する必須のヒストンバリアントである。しかし、後生動物でH2A.Zのクロマチンへの蓄積とその除去に関わるシャペロンはまだ知られていない。今回我々は、ヒトタンパク質ANP32EがH2A.Z特異的なシャペロンであることを突き止め、その特性を明らかにした。ANP32Eは、H2A.Zヒストン交換複合体であると考えられているp400/TIP60の構成因子であることが分かった。ANP32Eは、ZID(H2A.Z interacting domain)と呼ばれる新たなモチーフを介して、H2A.Zのドッキングドメイン中の短い領域と相互作用する。ANP32E-ZIDとH2A.Z/H2B二量体の間で形成された複合体の分解能1.48 Åでの結晶構造、および生化学的データから、ANP32EによるヌクレオソームからのH2A.Z/H2B排除と安定化の基盤となる分子機構が示唆された。これは、H2A.Zカルボキシ末端αへリックスの特異的な伸長部を介して起こる。さらに、ANP32E−/−細胞でのクロマチン免疫沈降とそれに続いて行われた塩基配列解読によるH2A.Z局在解析によって、特異的なクロマチン制御領域、特にエンハンサーとインスレーターでは全ゲノム規模でH2A.Z濃縮、再分布、蓄積が起こっていることが分かった。

