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気候:過去500~1500年間において最も低かったオーストラリアの熱帯低気圧活動

Nature 505, 7485 doi: 10.1038/nature12882

人為的な影響を受けた気候変動という状況における熱帯低気圧の活動の変化の評価は、計測器による熱帯低気圧の記録により解明されている期間が、50年未満と短いために制約されている。さらに、観測記録の信頼性については、特に1990年以前について見解が分かれている。本論文では、新たな熱帯低気圧活動指標(CAI)に基づいて、現在見られるオーストラリア沿岸の中西部と北東部における熱帯低気圧の活動の低下は、過去500~1500年間において前例のないものであることを示す。このCAIを用いることで、現代の計測器記録と、活発に成長する石筍の季節的に増大する炭酸塩層の18O/16O比から得られる長期的な古嵐(有史以前の熱帯低気圧)の記録の直接比較が可能になる。今回の結果から、熱帯低気圧活動が数百年周期で繰り返され、最も新しい周期は紀元1700年頃に始まったことが明らかになった。現在の周期には、西オーストラリアにおける1960年以後の活動の急激な低下が含まれる。このことは、1970年以後の、大西洋と北西太平洋における北半球の熱帯低気圧の頻度と勢力の増大とは対照的である。他の研究では、21世紀末にかけて南西太平洋、南インド洋、オーストリア域で熱帯低気圧の頻度が減少すると予測されている。今回の結果は、限られた記録に基づくものではあるが、熱帯低気圧の頻度の減少が予想よりも早く起こる可能性を示唆している。

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