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細胞:皮膚の発生および修復においては複数の異なる繊維芽細胞系譜が皮膚構造を決める
Nature 504, 7479 doi: 10.1038/nature12783
繊維芽細胞は結合組織に存在する主要な間葉系細胞種であり、細胞外マトリックス(ECM)のコラーゲンや弾性繊維を分泌・産生する。繊維芽細胞は、単一の組織内にあってもかなりの機能的多様性を示すが、これが分化による階層を反映したものなのか、それともさまざまな環境要因への応答によるものなのかは不明である。本研究では、マウスで移植解析と細胞系譜追跡を行い、皮膚結合組織の繊維芽細胞が異なる2つの細胞系譜から生じることを示す。一方の細胞系譜の細胞は真皮上層を形成し、ここには毛の成長や立毛筋を調節する真皮乳頭が含まれる。他方の細胞系譜に由来する細胞は真皮下層を形成し、ここには、繊維状ECMの大部分を作り出す細網状繊維芽細胞や皮下組織の前駆脂肪細胞および脂肪細胞が含まれる。毛包形成には真皮上層を作る細胞系譜に由来する細胞が必要とされる。成体の創傷した皮膚では、皮膚修復の第一段階には下層の細胞系譜由来の細胞が関与し、真皮上層の繊維芽細胞は上皮再形成の間にのみ動員される。表皮のβ-カテニンの活性化は、真皮上層の細胞系譜に属する細胞の増殖を促進し、創傷部での毛包形成を可能にする。今回の知見は、創傷が毛包のない高ECMの瘢痕組織の形成に結びつく理由を説明している。この結果はまた、他の組織で繊維芽細胞系譜を見つけ出したり、老化や疾患における繊維芽細胞の変化を調べたりするための基盤にもなる。

