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進化:遺伝的不適合性は種内に広く存在する

Nature 504, 7478 doi: 10.1038/nature12678

集団の適応度の成形におけるエピスタシス(対立遺伝子間の非相加的な相互作用)の重要性は長く議論の的となっており、その一因は実験的証拠が得られていないことにある。これまでエピスタシスは、ある任意の形質に関する遺伝子座の間の遺伝子型値の非独立性に基づいて推論されてきた。しかし、適応度に関わるエピスタシスもまたゲノムに痕跡を残しているはずである。このシグナルを捉えるため、我々は、エピスタシスの痕跡として遺伝子型比のひずみを検出することによる単純な方法を開発し、これを組換え近交系キイロショウジョウバエ(Drosophila melanogaster)系統の大規模な一群に適用した。その結果、遺伝子型比のひずみの事例が、エピスタシスの適応度への作用がある遺伝子座を示すことが実験的に確認された。控えめに見積もって、本研究で扱った半数体ゲノムのどの2つについても、エピスタシス的に相互作用する対立遺伝子が1.15対あると予測された。今回の観察結果は、生殖的隔離を駆動するいわゆるraw material、つまり変異が種内で同時的に分離しており、ドブジャンスキー–マラー・モデルが提唱するように、独立に派生して異所的に固定される不適合な変異の出現を必ずしも必要としないことを示していることから、種分化遺伝学に重要な意味を持ってくる。本研究の結果は、エピスタシスが広く存在するものでありながら、統計的検出力の欠如や実験の全ゲノム的視野の欠如のために検出されない場合が多い可能性があることを示しており、従って種分化以外の問題にも広く関わってくる。

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