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進化:集団のサイズが文化の複雑さに及ぼす影響を示す実験的証拠

Nature 503, 7476 doi: 10.1038/nature12774

人類が生態系で、また人口の面でも著しく繁栄しているのは、主として文化を累積する能力のおかげと考えられている。情報の伝達は、忠実度に大きなばらつきがあるものの概して不完全であり、そのため有益な文化的革新が世代を超えて蓄積されていることについては、説明が難しい。文化の完全な伝達や技術革新は、集団が大きいほど頻繁に起こるはずである。結果として、大きな集団サイズが文化的複雑性の進化の必要条件になりそうだが、人類学的研究では一致した結論が出ておらず、実験的な証拠も得られていない。今回我々は、二重課題コンピューターゲームを使用して、文化の進化が集団のサイズに強く依存し、大きな集団に属するプレーヤーの方が高い文化的複雑性を維持することを明らかにする。集団サイズが大きくなるほど、文化的知識の劣化が少なくなり、既存の文化的形質の改良がより頻繁に起こり、文化的形質の多様性が維持される頻度もより高いことが分かった。これらの結果は、集団サイズが変化すると、文化の適応進化および文化的に獲得した技術の不適応による喪失の両方が起こる仕組みを明らかにしている。人類は、特定の文化的適応がなければ生息には適さないような環境で暮らしているので、人類の過去の進化過程では、集団サイズの縮小は、社会の崩壊を含め、人類社会に大きなリスクをもたらしたと考えられる。

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