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生物地球化学:全球における陸水からの二酸化炭素の放出
Nature 503, 7476 doi: 10.1038/nature12760
陸水から大気への二酸化炭素(CO2)の輸送は、CO2放出(CO2 evasion)と呼ばれ、全球の炭素循環の構成要素である。しかし、CO2放出の全球的な見積もりは、陸水表面積と気体輸送速度を評価する枠組みが十分でなく、CO2の全球データベースがないため妨げられている。本論文では、全球の陸水表面積、溶存CO2、気体輸送速度の地域的な変動について報告する。全球のCO2放出速度として、河川からの1.8 +0.25−0.25ペタグラム炭素(Pg C)yr−1、湖沼と貯水池からの0.32 +0.52−0.26 Pg C yr−1が得られた。ここで、上限と下限はそれぞれ、信頼水準90%の信頼区間の上限(95パーセンタイル)と下限(5パーセンタイル)である。その結果得られた2.1 Pg C yr−1という全球の放出速度は、河川の放出速度が大きいため、これまでの見積もりよりも高い。今回の解析結果は、地表面のわずか20%で全球のフラックスの約70%が生じる、河川からの放出のホットスポットを予測している。陸水におけるCO2の発生源はまだはっきりとは分かっておらず、全球のCO2放出を制御する機構を調べる新たな研究が必要である。

