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医学:強力なHIV-1特異的中和モノクローナル抗体のSHIV感染アカゲザルでの治療効果

Nature 503, 7475 doi: 10.1038/nature12744

非常に強力で有効範囲が広いヒト免疫不全ウイルス1型(HIV-1)特異的モノクローナル抗体が最近報告されている。ヒト化マウスでは、モノクローナル抗体の併用がウイルス血症を抑制することが示されているが、このようなモノクローナル抗体の治療での有効性は、無傷免疫系を持つ霊長類ではこれまで評価されていない。本論文では、病原性サル–ヒト免疫不全ウイルスSHIV-SF162P3を慢性感染させたアカゲザルで、HIV-1特異的モノクローナル抗体カクテルの投与や、グリカン依存性モノクローナル抗体PGT121の単剤投与が、血漿中にウイルスが存在するウイルス血症を検出不能なウイルスレベルまで急速かつ急激に低下させたことを示す。モノクローナル抗体の単回注入は、7日間で血漿ウイルスRNAを最大3.1 log低下させ、また、末梢血、胃腸粘膜およびリンパ節でプロウイルスDNAも減少させ、ウイルス耐性を発生させることはなかった。さらに、モノクローナル抗体投与後には、宿主のGag特異的Tリンパ球応答の機能に改善が見られた。ほとんどの動物で抗体投与後中央値56日でウイルスが再出現したが、その時点では、血清モノクローナル抗体価は検出不能なレベルに低下していた。しかし、一部のアカゲザルではモノクローナル抗体のさらなる注入なしに長期的なウイルス学的制御が維持されたことは注目すべきである。これらのデータは、強力なHIV特異的中和モノクローナル抗体のSHIV感染アカゲザルでの強力な治療効果と、その宿主の免疫応答に与える影響を明らかにしている。我々の知見は、ヒトでのHIV-1感染に対するモノクローナル抗体療法の研究を強力に後押しするものである。

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