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創薬:多発性硬化症の治療における再生医学的手法

Nature 502, 7471 doi: 10.1038/nature12647

多発性硬化症の進行期は、再ミエリン化や疾患の寛解に必要とされる成熟したオリゴデンドロサイトを生み出す前駆細胞集団の分化の抑制を伴う。オリゴデンドロサイトの分化を選択的に誘導する薬剤を見つけるために、我々はラットの視神経由来の初代培養前駆細胞を用い、ミエリン塩基性タンパク質(MBP)の発現について画像によるスクリーニングを行った。本研究で我々は、最も有効な化合物としてベンズトロピンを見いだし、ベンズトロピンを単独で、あるいは多発性硬化症の認可済み免疫抑制治療と組み合わせて投与すると、再発寛解型多発性硬化症の実験的自己免疫性脳脊髄炎(EAE)モデルにおける臨床的悪性度を有意に低下させることを示す。クプリゾンによる脱ミエリン化モデル、in vitroおよびin vivoでのT細胞解析、またEAEの養子免疫伝達実験の証拠から、この薬剤で見られた有効性が、免疫抑制の結果ではなく、再ミエリン化の促進に直接起因することが示された。薬理学的研究では、ベンズトロピンがM1またはM3、あるいはその両方のムスカリン受容体と直接的に拮抗するという機序によって作用することが分かった。今回の研究は、多発性硬化症に対する従来の免疫抑制的手法を補完する、有効な新しい治療法の開発を促すだろう。

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