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分子生物学:HELQはRAD51パラログ依存的修復を促進して生殖細胞の消失と腫瘍形成を回避する
Nature 502, 7471 doi: 10.1038/nature12565
DNA鎖間架橋(interstrand crosslink;ICL)の修復には、S期チェックポイントとファンコニ貧血経路の協調的な働きが必要であり、これはICLの切断、損傷乗換え合成、相同組換えを促進する。以前の研究で、3′–5′スーパーファミリー2ヘリカーゼのHELQが、キイロショウジョウバエ(Drosophila melanogaster)では MUS301として、線虫(Caenorhabditis elegans)では HELQ-1として、ICL修復に関わることが報告されている。in vitroでの解析では、HELQが3′側の一本鎖DNA突出部とともに、合成中の複製フォークの基質を選択的に巻き戻し、DNAに沿って移動する間にタンパク質とDNAの相互作用を破壊することが示唆されているが、哺乳類生物でのその機能はよく分かっていない。本研究では、HELQヘリカーゼを欠失するマウスは受精率低下、生殖細胞減少、ICL感受性、腫瘍発生傾向を示し、Helqヘテロ接合のマウスでも、ヌル変異体ほどは強くないが同様の表現型が認められ、ハプロ不全を示すことを報告する。我々は、HELQがRAD51パラログ複合体BCDX2と直接相互作用し、ファンコニ貧血経路と並行して働いて、損傷を受けた複製フォークにおける効率的な相同組換えを促進することを明らかにした。従って以上の結果は、哺乳類での複製と連携したDNA修復、生殖細胞の維持、また腫瘍抑制にHELQが非常に重要な役割を持つことを示している。

