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気候:トレーサー放出により測定されたドレーク海峡の中深度における等密度面を横切る急速な海洋混合

Nature 501, 7467 doi: 10.1038/nature12432

等密度面を横切る混合は、全球海洋の鉛直循環において重要な過程である。しかし、ほとんどの海洋内部における混合は、より密度の低い水の下向き混合によって全球循環を停止させるのに必要な大きさの10分の1しかないと考えられている。この不足分の一部は、荒い海底地形に伴う特定の「ホットスポット」で起こる海底近傍の強い混合によって埋め合わせることができるが、1,000〜3,000 mの中程度の深さの水が等密度面を横切る混合によって表面に戻っているのか、あるいは等密度面に沿った流れによって表面に戻っているのかは分かっていない。本論文では、南極環流が南米先端と南極の間のドレーク海峡を通過すると、中程度の深さ(約1,500 m)の水が等密度面を横切る混合が持続的に20倍に増加することを示す。この結果は、五フッ化トリフルオロメチル硫黄というトレーサーの外洋放出に基づいている。この混合の増加は、ドレーク海峡の荒い海底地形を通過する際に深部に到達した南極環流によって生成された乱流によるものと考えられる。南極環流全体に拡大すると、観測された混合は,全球鉛直循環の南方成分として南大洋における約20スベルドラップ(1 Sv = 106 m3 s−1)の上昇流があり、等密度面を横切る混合が全体のかなりの割合(20〜30%)に寄与していて、残りは等密度面に沿った上昇流とすると矛盾しない。等密度面を横切る流れの大部分は、荒い海底地形を持つ特定の地域との相互作用の結果である。

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