Article

微生物学:ヒトの腸内マイクロバイオームの豊かさは代謝マーカーと関連する

Nature 500, 7464 doi: 10.1038/nature12506

我々は現在、肥満の蔓延が引き起こす代謝疾患による世界的な健康危機に直面しつつある。本論文では、デンマーク人の非肥満者123人と肥満者169人からなるサンプル集団で見られた腸内微生物種の構成について報告する。この集団は、腸内微生物の遺伝子数、つまり腸内微生物種の豊かさが異なる2つのグループからなることが分かった。被験者には、いろいろな割合で既知の細菌種とこれまで知られていない細菌種が含まれている。細菌種数のより少ない被験者(集団の23%)では、細菌種が豊かな被験者に比べると、全身的な肥満、インスリン抵抗性、脂質異常症が顕著に見られ、炎症性表現型が目立っている。細菌種数がより少ないグループに属する肥満者は、時間経過に伴う体重増加も大きい。わずか数種類の細菌を指標にすることで、細菌種数の多い被験者と少ない被験者を区別するには十分であり、痩せた被験者と肥満者の区別もできる。この腸内マイクロバイオームの変動に基づく分類によれば、一般的な白人成人集団で、肥満に関連した共存症の発症リスクが高い可能性のあるサブセットを見分けることができる。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度