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宇宙:持続期間の短いγ線バースト GRB 130603B に関係する「キロノヴァ」
Nature 500, 7464 doi: 10.1038/nature12505
持続期間の短いγ線バーストは、継続時間が約2秒未満の宇宙γ線の強烈な閃光であるが、その起源はよく分かっていない。有力な仮説は、それらは2つのコンパクト天体(特に、2つの中性子星あるいは中性子星とブラックホール)の合体によって形成された相対論的なジェットによって生じるというものである。これは、それらのホスト銀河の特性などの間接的な証拠によって裏付けられているが、このモデルの明確な証拠はいまだ得られていない。この種の合体は、中性子に富んだ大量の放射性核種を作り出すことも予測され、それらの崩壊によって、バーストから数日後、「キロノヴァ」と呼ばれる暗いトランジェント天体が生じるはずである。実際、この機構は、宇宙における安定なr過程元素の有力な供給源である可能性があると推測される。最近の計算からは、これらの重いr過程元素によって生じる可視光の高い不透明性のために、キロノヴァのエネルギーの大部分は近赤外線のスペクトル領域に出現するはずであることが示唆される。本論文では、持続期間の短いγ線バースト GRB 130603Bに随伴するそのような現象に対する強力な証拠をもたらす可視光および近赤外線の観測について報告する。このような、データの最も単純な解釈が正しいとすれば、コンパクト天体の合体は、持続期間の短いγ線バーストの前駆天体であり、r過程元素を大量に生成する場所であることが確証される。また、キロノヴァから、重力波の直接検出に関して最も有望な発生源が示す、もう1つの、非ビーム状の電磁気学的な特徴が得られることも示唆される。

