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微生物学:食餌介入が腸内微生物遺伝子の豊かさに与える影響
Nature 500, 7464 doi: 10.1038/nature12480
遺伝子と環境の複雑な相互作用は肥満の発症に重要であると考えられている。腸内微生物相の組成は食物からのエネルギー取り込みの効率を決定する可能性があり、食餌組成の変化は腸内微生物集団の組成変化に関連付けられてきた。微生物相の組成を調べる方法は、メタゲノム的手法の開発によって著しく改良された。こうした手法により、初のヒト腸内微生物遺伝子カタログがすでに作製され、各個体を腸内ゲノムプロファイルによってさまざまなエンテロタイプ(腸内共生細菌叢のパターン)へ層別化することが可能になった。しかし、こうした解析は概して介入を行わないような状況下で実施されている。我々は、食物摂取量、腸内微生物相、代謝と炎症の表現型の間の時間的関係を調べるために、肥満者38人と過体重者11人からなる研究サンプルで、食餌による減量および体重維持という介入を行った。本論文では、微生物遺伝子の豊かさ(遺伝子の多様さ)が低下している被験者(40%)では、より顕著な代謝異常や低度の炎症が見られることを報告する。この結果は、同時発表のもう1つの論文(p.541)でも観察されている。食餌介入は、遺伝子の豊かさの低下や臨床表現型は改善するが、こうした豊かさが低下している場合に見られる炎症の変化についてはさほど有効ではないらしい。従って、遺伝子の豊かさの低下によって、介入の有効性を予測できる可能性がある。

