Letter

発生:多能性心肺前駆細胞による心臓と肺の共発生の調整

Nature 500, 7464 doi: 10.1038/nature12358

心血管系および肺系統の共発生は、心臓の拍出を肺のガス交換機能に共役させる陸上生活への最近の進化的適応である。本論文では、マウスで、肺が発生しない場合でさえも、肺血管網が発生することを示す。我々は、Wnt2、Gli1およびIsl1の発現によって標識される、心臓後端内の多能性の心肺中胚葉前駆細胞(CPP)の集団を明らかにした。CPPは、肺発生の前に心前駆細胞から生じることが示された。細胞系譜追跡およびクローン解析により、CPPから、心臓の流入路内および肺内の中胚葉系譜の細胞(心筋細胞、肺血管および気道の平滑筋細胞、近位血管内皮細胞および周皮細胞様細胞を含む)が生じることが分かった。CPPは、肺血管網の心臓への接続に必要な、前腸内胚葉からのヘッジホッグ発現によって調節される。以上より、今回の知見によって、陸上生活への適応に必要な、心臓と肺の共発生を調整する多能性心肺前駆細胞の新しい集団が特定された。

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