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細胞:LRG1は内皮でのTGF-βシグナル伝達の調整により血管新生を促進する
Nature 499, 7458 doi: 10.1038/nature12345
異常な血管新生は、がんや失明、アテローム性動脈硬化症などの病気の一因であり、不適切な血管新生シグナル伝達の結果として起こる。病的な血管新生を調節する因子は多数見つかっているが、この病的過程の解明は十分ではない。今回我々は、血管に病変が見られる網膜疾患のマウスモデルから網膜毛細血管を単離してトランスクリプトームを調べ、これまで機能が知られていなかったLrg1(leucine-rich alpha-2-glycoprotein 1)遺伝子が上方制御されていることを明らかにした。トランスフォーミング増殖因子β1(TGF-β1)が存在すると、LRG1は内皮細胞に対して分裂促進作用を示し、血管新生を促進することも分かった。Lrg1を持たないマウスは、網膜の血管の発生が軽度に抑制された表現型を示すが、目の病的血管新生は大幅に減少した。LRG1はTGF-βの補助受容体エンドグリンに直接結合し、その結果として、TGF-β1の存在下では血管新生を促すSmad1/5/8シグナル伝達経路が活性化される。抗LRG1抗体による遮断はこのスイッチを阻害し、血管新生が抑制される。これらの研究は、TGF-βシグナル伝達の調整によって作用する、血管新生の新しい調節因子を明らかにしている。

