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構造生物学:TrkHイオンチャネルの、会合RCKタンパク質TrkAによるゲート開閉

Nature 496, 7445 doi: 10.1038/nature12056

TrkHは、細胞外のK+濃度が低い環境で細菌が増殖するのに必要とされるK+輸送体タンパク質スーパーファミリーに属している。腸炎ビブリオ菌(Vibrio parahaemolyticus)由来のTrkHの結晶構造から、TrkHはK+チャネルに似ているが、K+チャネルとは著しく異なるゲート開閉機構を持つ可能性が示された。細胞質にあるTrkAは、2個のRCK(regulate the conductance of K+)ドメインからなるタンパク質であり、TrkHはTrkAと会合する。RCKドメインは一部のK+チャネルで見いだされ、そのゲート開閉を制御している。しかし、TrkHがイオンチャネルであるかどうか、またTrkAによってどのような仕組みで調節されているのかという根本的な疑問はまだ解明されていない。今回我々は、TrkHが単一チャネル活性を示し、この活性がTrkAを介してATPにより上昇することを示す。TrkA四量体が作るリングについて、我々は、TrkHとの複合体、および単体という2つの構造明らかにした。これらの構造では、リングは大きく異なるコンホメーションをとっていると考えられる。以上の結果は、ATPがTrkAのコンホメーション変化を誘導することによりTrkH活性を上昇させるという機序を示唆している。

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