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ゲノミクス:コムギのAゲノムの起源であるウラルツコムギの概要ゲノム

Nature 496, 7443 doi: 10.1038/nature11997

パンコムギ(Triticum aestivum;AABBDD)は、世界で最も広く栽培および消費されている食用作物の1つである。しかし、そのゲノムは複雑な倍数体であるため、遺伝子および機能の解析はきわめて困難となっている。コムギのAゲノムは、パンコムギの他、リベットコムギ(T. turgidum;AABB)、チモフェービコムギ(T. timopheevii;AAGG)、ジュコブスキーコムギ(T. zhukovskyi;AAGGAmAm)などの倍数体コムギの基本ゲノムの1つとして、コムギの進化、栽培化および遺伝的改良に重要である。Aゲノムの起源となった種は、二倍体の野生一粒系コムギであるウラルツコムギ(T. urartu)で、これはクサビコムギ(Aegilops speltoides;Bゲノムの起源)やタルホコムギ(Ae. tauschii;Dゲノムの起源)に比べると、ずっとよく栽培コムギに似ており、とりわけ穂状花序および種子の形態や発生が類似している。本研究では、ウラルツコムギゲノムの全ゲノムショットガン概要配列の生成、組み立ておよび解析を行った。我々はタンパク質コード遺伝子モデルを同定し、ゲノム構造解析を行い、農業上重要な遺伝子の解析および分子マーカーの開発に関してそれらの有用性を評価した。今回組み立てたウラルツコムギゲノムは、倍数体コムギのゲノムを解析するための参照用二倍体ゲノムとなり、コムギの遺伝的改良を行う上で有用な情報資源となる。

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