Letter
宇宙:重力レンズ効果によって明らかにされた初期宇宙における塵に富んだスターバースト銀河
Nature 495, 7441 doi: 10.1038/nature12001
この10年間、初期宇宙には明るく塵に富んだスターバースト銀河が現在の1,000倍以上存在したという発見により、銀河の進化についての我々の理解は大きく進歩した。しかし、これらの天体の完全な赤方偏移の分布を計測することは困難であり、特に高赤方偏移(z > 4)では難しい。本論文では、ミリメートル波長で選択されたきわめて明るい電波源の方向にある、星形成領域の分子ガスから放射される一酸化炭素の輝線に照準を合わせた、3ミリメートル波長での赤方偏移探査について報告する。高解像度撮像から、これらの電波源は前景の銀河によって強い重力レンズ効果を受けていることが示される。我々は、26個の電波源から23個のスペクトル線を検出し、さらにそれら23個の電波源のうちの12個に多重線を検出して、これらのスペクトル線から、確実で明瞭な赤方偏移を得た。電波源のうち少なくとも10個は、z > 4であることがわかり、高赤方偏移に位置する塵に富んだスターバースト銀河の割合は、これまで考えられていたよりも多いことが示された。このサンプルにおけるレンズの幾何学的関係のモデルは、背景の天体が、星形成の激しいバーストによって駆動される、きわめて明るい赤外線銀河であることを示している。

